コンセプトページでも謳っておりますが、同じ内容の英訳でも、その人の語彙力次第でさまざまな訳し方が可能となります。参考までに、以下の文章を英訳する場合ですが・・・
「健康は富に勝るとよく言われるが、大抵の人々は自分が実際に病気にならないと、この諺が正しいことに気付かない。」
それではまず、個々のフレーズごとに見ていきますが・・・
「よく言われる」という箇所を「It is often said that…」のように形式主語の「it」を使った形にしてもいいですし、あるいは世間一般の人々によく言われるというニュアンスから「People often say that… 」で始まる文章でもありです。これに続く「~に勝る」の部分の英訳は「be better than~」や「be more important(valuable) than~」などが好ましいでしょう。
続いて中盤ですが、「大抵の人々」を主語にする「most people…」はすぐに浮かんでくると思いますが、「この諺が正しいこと」の部分はそのまま「…that this proverb(saying) is true」と節にしてもいいですし、あるいは「この諺の正しさ」と読み換えて「the truth of proverb(saying)」という句で表してもいいでしょう。
終盤の「自分が実際に病気になる」の部分ですが、「実際に」の部分にはこだわらなくても、単純に「自分が(すなわち『彼らが』)病気になる」というニュアンスで十分ですので「they become sick」や「they fall ill」などが無難でしょう。かなり重い病気や慢性病に罹っていることを示唆したい場合は「lose one's health」という表現が使えます。
それではまとめてみましょう。
「健康は富に勝るとよく言われるが、大抵の人々は自分が実際に病気にならないと、この諺が正しいことに気付かない。」
「People often say that health is better than wealth,but most people don't realize this proverb is true until they get sick.」
「It is often said that health is more valuable than wealth,but most people don't understand the truth of this saying until they fall ill.」
このように接続詞の「but」や「until」なども上手く使い分けて書けば、きれいな文章に仕上がります。
またさらに「大抵の人々」を「the majority of people」としてもいいですし、「健康は富に勝る」の部分を「more ~ than …」の構文を使って「health is more valuable than weaith」ともできます。
以上で一通り解説してきましたように、多くの語彙を知っていればいるほど表現の幅が拡がり、このように同じ内容の英訳でもさまざまな訳し方ができ、より一層洗練された内容の英文にする事も可能です。さらに知っている語彙が多いほど、初見の英文を読み進める中で新たに未知の語彙に遭遇した際にも、既知の語彙力を基に推測する力も高まりますので、当スクールで英語を勉強される皆さんには、毎回の課題を通して徹底的な語彙力強化に努めて頂いております。他の英語学校や英会話スクールと比べて根気がいるでしょうが、その分既存の生徒さん方からは「課題をこなしていくだけで、自然と語彙力に自信がついた。」、「おかげでネイティブとも緊張しないで、自信を持って話せた。」などといったお声を頂いております。